令和7年10月社長小話

お知らせ

2025年10月31日（金）

☆明るい未来への区切りに期待します

いつも大変お世話になります。

日頃はサカモト乳販をご愛顧下さいまして誠にありがとうございます。

１０月に入っても尚、日中は暑い日が続いていましたが、ようやく朝晩に秋の気配を感じるようになってきましたね。

今年の夏は本当に長く、「彼岸どころか、まだ猛暑日が続いている…」と辟易していた頃が嘘のようです。昨年は秋を飛び越えて一気に冬がやってきましたが、今年はゆっくりと秋を楽しめる時間が続くといいですね。

さて、最近の新聞で4月13日に開幕した関西・大阪万博が、来場者2550万人という立派な数字で閉幕したという記事を読みました。最終日には、会場がごった返すほどの人々が集まり、「楽しかった！」「感動した！」という歓喜の声とともに、スタッフや関係者の方々の達成感あふれる笑顔が、報道番組でも印象的に報じられていました。未来へ向けて、世界の国々が一堂に会する機会はやはり意義深く、こうした喜びが次の世代へとつながっていけば素晴らしいことですね。大屋根リングをレガシーとして一部残すのも大事ですが、本当のレガシーはやはり豊かな世界と平和につなげることだと感じます。

そして同じ紙面には、同じく移動でごった返す様子と、歓喜の声を上げる人々の写真が掲載されていました。しかしながら、その違いに言葉を失いました。
それは、中東・ガザ地区に関する記事です。停戦合意の「第一段階」により、ガザ北部から南部への移動が“可能になった”と報じられており、多くの避難民が荷物を抱えて列をなして歩く様子が、写真に収められていました。

一見すれば、どちらも“移動の混雑”であり、“歓喜の声”なのかもしれません。しかし、その中身はまるで違います。
万博会場の歓喜は、未来への期待や感動に満ちた明るい声でした。一方で、ガザで涙ながらに歓喜の声を上げていたのは、自分の子どもを戦火で亡くしたお父さんや、家族を失った人々でした。「これ以上、未来ある子どもたちが殺されないように」と、命を守るための声だったのではと感じ取れます。

同じ地球に生きていても、同じ“歓喜”の言葉に込められる意味がこれほど違うとは…。あらためて、平和や共存の大切さ、そして“未来に何をつなぐべきか”を考えさせられました。

ちょうど日本では、自民党総裁選が行われ、高市早苗さんが日本初の女性総裁として選出されました。政権与党としての安定はまだ見えません。しかしながら、だからこそ各政党の声に耳を傾け、日本と未来の子どもたちのために、一歩ずつ進んでいってほしいと願います。

万博が終わりました。けれどその先には、いろんな考えを持った人たち、多様な命、多彩な生き方が続いています。どうかこの世界が、共に生きる“歓び”に満ちた場所であることを切に願います。

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。

サカモト乳販㈱

代表取締役　坂本拓也