令和７年３月社長小話

お知らせ

2025年04月05日（土）

お客様各位

☆次の出会いとステージに向かいます

いつも大変お世話になります。

日頃は格別のお引立てを賜り厚く御礼を申し上げます。

春の心地良い風がようやく頬を伝うようになった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。なんだかんだ結局寒かった今年の冬でしたが、それでもようやく暖かくなって参りました🌞。春の芽吹きと共に、私たちの暮らしもより豊かになることを願うばかりです♪。

春は卒業や別れの季節と言われますが、それと同時に、新たな始まりである入学や入社、そして新しい出会いの季節でもあります。今年は私の息子と娘がそれぞれ中学校と小学校を卒業しましたので、万感の思いで式に出席させていただきました。

式が終了した後も、友達と名残を惜しむように語らう息子と娘の姿を見ながら、自分自身の卒業式を思い出し、感慨深くなりました。当たり前のように過ごしていた学校生活も、友達と共有する時間も、実はとても貴重なものだったのだと。「またね！」と笑顔で別れたクラスメイトとも、全員で顔を合わせる機会はもう訪れないのかもしれない。そんなことを感じる時が、いつの日か来るのでしょう。それでも、子ども達の寂しさの中にある満面の笑顔を見ていると、次のステージ（入学）には新たな出会いが待っているのだと感じます。

そんな春の訪れの中で、私自身が息子や娘とは違う寂しさを感じてしまうのは、飛騨牛乳との別れです。ご愛飲くださいましたお客様に、大変なご心配とご迷惑をおかけした飛騨酪農協同組合ですが、組合は解散し、工場閉鎖となりました。

飛騨牛乳は、飛騨高原という恵まれた環境のもと、酪農家の愛情がたっぷり込められた乳牛から搾乳される高品質な牛乳でした。乳質の高さ、そしてコクのある味わいは、飛騨牛乳の自慢でもあります。私はこれまで多くの酪農家を訪れましたが、飛騨の酪農を営む方々が、大切にしている牛舎の清掃や乳牛への愛情には、心から感銘を受けたのを昨日の様に思い出されます。何度も飛騨高山へ足を運び、知多半島や三河地域に販路を広げることで、多くのお客様に喜んでいただけたことは、私にとっても大変やりがいのある仕事の一つでした。だからこそ、「当たり前のように」飛騨牛乳をお届けできると思っていただけに、お客様にも大変申し訳なく、残念で本当に寂しい限りです。

それでも、足を止めなければ、必ず新たな出会いの春が訪れると信じています。

今後も、皆様に喜んでいただけるよう、各乳業メーカーと協力しながら、酪農を盛り上げてまいります。どうぞこれからも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

”感謝”

サカモト乳販株式会社代表取締役坂本拓也