令和７年社長小話

お知らせ

2025年03月04日（火）

お客様各位

　　☆根本の問題点を見抜くことが大事です

いつも大変お世話になります。

日頃は格別のお引立てを賜り厚く御礼を申し上げます。

年明けの１月は「もう春かな？」と思わせるくらい暖かい日が続きましたが、立春を過ぎてからは、大寒波が猛威を振るい、災害級の大雪が日本列島を襲っています。

世界的に気候は温暖化傾向ですが、日本各地で記録的な降雪となっているので、「温暖化の影響は今年の冬はない！」と思ってしまいそうですが、やはりそうではないようです💦。北極圏では、記録的な暖冬で氷が融解し、本来ならこの時期、北極圏で留まっているはずの寒気団が、大きくバランスを崩し南下したことで、日本海側を中心に日本各地で大雪を降らせたようです。目の前で起きている事象が、本来の原因と違うのでは！と、錯覚をしてしまいそうですが、蓋を開けてみると、そこには根強い要因（暖冬）があるのだと改めて気が付かされました。

トランプ大統領が就任して一ケ月が経ちます。アメリカファースト（一国主義？）と高らかに主張して大統領の椅子に座っている彼の耳に、日本の「同盟国だから他国と一線を画して取引に応じてくれるのでは」という考えが届かないことは、彼が大統領になった要因を考えると、十分に想定できる範囲内であるのかもしれません。

失われた３０年と言われる日本経済の問題から、所得格差、少子高齢化、介護問題、環境問題、医療問題、特殊詐欺に、報道機関のコンプライアンス等、キリがないほど様々な諸問題を現代は抱えています。そうした諸問題も、一見その発端となる原因は、一つ一つ違っているように見えて、実は根っ子となる要因は案外に同じなのかもしれないですね。

難しさを増す政治経済だからこそ、根本の問題点を見抜く力が必要だと感じます。

そのような度重なる問題点に、どのような対処法を取る必要があったのか！

報道もされていますが、残念ながらサカモト乳販の主要取引メーカーである飛騨酪農協同組合が解散し、工場閉鎖となりました。不安定な世界経済による食料・エネルギー不足、円安における穀物飼料の高騰により、酪農業界は大変厳しい生産体制に追い詰められています。飛騨酪農組合もその組合のひとつでした。飛騨牛乳は、飛騨高原という立地条件も然ることながら、酪農家の愛情込めた乳牛から搾乳される乳質と脂肪分の高さは、飛騨牛乳の自慢でした。それだけに、抱えていた問題点を対処できず、工場を閉鎖しなければならなくなったことは大変残念であり、皆様に申し訳ない限りです。「今課題となっている根本的な問題の原因はどこなのか！」　念頭に置きながら、真に取り組んでいきたいと思います。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

サカモト乳販株式会社

代表取締役坂本拓也